はじめての抗がん剤治療で教えてもらった、支えと回復のかたち
- 幸子 北口
- 2月6日
- 読了時間: 2分
はじめて抗がん剤治療を受けたあとの数日間は、
毎朝目が覚めた瞬間から、強い船酔いのような状態が続きました。
布団の中で気持ち悪さと向き合い、
起き上がると吐き気が出てトイレへ向かう。
ほとんど食べられていなかったため、実際には吐くものもありませんでした。
その中で、唯一口にできたのがアイスでした。
吐き気止めを服用し、少し落ち着いてから
ほんの少しずつ口に含む冷たい感触が、のどに心地よく感じられたことを今でも覚えています。
そんなつらい時間を支えてくれたのが、家族の存在でした。
交互に様子を見に来てくれ、
一日の出来事や遊んだ話をたくさん聞かせてくれる時間は、
治療のしんどさを忘れられる大切なひとときでした。
治療から1週間後、初めての診察では
「ご飯が食べられない」と伝えましたが、
体重はほとんど変わらず、見た目にも大きな変化はありませんでした。
それでも主治医は、軽くステロイドを処方し、
「もう少ししたら落ち着いてきますよ」と声をかけてくださいました。
その言葉に、どれほど救われたか分かりません。
2週目に入る頃には、少しずつ起き上がれるようになり、
短時間ではありますが、子どもたちと過ごしたり、買い物に出かけたりと
気分転換もできるようになってきました。
先が見えず、不安になる気持ちもありましたが、
この経験を通して強く感じたのは、
どんなにつらい時期にも、回復へ向かう小さな変化と支えが必ずあるということです。
食べられない日、動けない日があっても、
心がふっと軽くなる瞬間は確かに存在します。
この体験は、
今の私が「体と心をやさしく整えること」を大切にしている理由であり、
ウェルネスの原点となっています。
そしてこの経験を通して、
不調があるときこそ「ひとりで抱え込まないこと」の大切さを実感しました。
体調や食事、日々の過ごし方を、安心して話せる場所として
ウェルネスライフサポートを行っています。




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